やりたいことはとことんやる!

(Cafe風のとおり途  山形卓也・夏川正行)



今回は大分にあるアジア立命館太平洋大学(以下略 APU)に通い勉強をしながら湯布院でCafé「風のとおり途」を経営されている山形卓也(※写真左)さんと夏川正行(※右)さんにインタビューを行いました。APUには世界75カ国・地域から国際学生2,659名と国内学生3,137名の合計5,796名(国際学生比率45.9%)が通っています。そんな国際的な大学に進学され、勉強されているお二人にAPUやCafé「風のとおり途」について質問させていただきました。



− APUに通おうと思ったきっかけは何ですか?

夏川 : 高校生の時ニュージーランドに留学して、ニュージーランドの自然の豊かさにビックリしました。東京の大学と迷いましたが地方の魅力を発信したいとの思いからAPUへの進学を決意しました。地方の魅力を発信したいことの他に国際的な環境で学べるということと温泉に入りたいということが決め手になりました。



− APUに通われていかがですか??(学校の雰囲気、学生の雰囲気)

夏川 : 大学自体がとてもオープンマインドでフレンドリーな人がとても多いです。留学生も興味を持って日本に来ているからなのか積極的に話しかけてくれます。

山形 : 特色があって良いですが、レールがしかれていると感じます。大学の場所のせいか他大学との交流が薄いです。英語や経営など学校での勉強は十分に出来ますが経験が乏しいと感じます。都会と比べてチャンスがないので自分がしたいことができないと感じることもありますが大学の勉強に加えて自主的に行動することにより、出来ることの幅も広がると思います。



”住民と学生が集える場”


−現在「CAFÉ風のとおり途」を経営されていますが、なぜ経営することになったのですか?

山形 : 私が「CAFÉ風のとおり途」を始めました。当初は別府で開きたいと考えていました。古い歴史のある町でありながら、若い人も入ってきてとてもいいところですが、若者とお年寄りとの交流が薄いと感じたので住民と学生が集える場所を作りたかったからです。訳あって別府ですることは出来ませんでしたがカフェを開く前にプロとしての接客を身に付けたいと考えて働かせてもらったおやど二本の葺束のオーナーからこの場所を提供していただき、

始めることができました。まさか湯布院ですることになるとは思ってもいませんでしたが

この巡り合わせにとても感謝しています。

夏川 : 山形さんに誘ってもらったというのも大きいですが私の将来の夢が飲食店を経営することだからというのもあります。飲食店を経営し、消費者と生産者の隔たりを無くしたいと思っています。空間的補助をし、食事を提供することによりお客様同士を繋ぎ、知り合いになってもらえればいいと思っています。もともと人と過ごすことが楽しいと感じていたのもありますが東日本大震災を通じてさらに人と人とのつながりの大切さを感じ、人と人を繋げるような場所をつくりたいと考えるようになりました。このお店をすることで夢が叶っているのではとも感じますがまだまだ大きな規模を目指したいと思います。



−お二人のように飲食店を経営したいと思っていても実際に行動している学生は少ないと思います。

そんな中で行動しようと思ったきっかけはなんですか?

山形 : 最初は本当に勢いでした。この場所は既にブランド化している場所でもあるし、不安とプレッシャーもすごくありました。ですがオーナーから声をかけていただけたことに感謝もあったし、このチャンスを逃したらもう出来ないのではないかと思い、ダメ元ではありましたがスタートさせました。オーナーからの”本気じゃないと経営は学べない”という言葉の通り苦しいこともありますが真摯に向き合うことでこの場所だからこそ学べる経営やプロとしての意識が身についています。自分の意思を発信していたからこそ巡ってきたチャンスだし発信していたからこそ掴めたチャンスなので行動して良かったと思っています。




アルバイトよりも稼げるお金が小さいのにアルバイトより稼ぐことが大変。


−「CAFÉとおり途」を経営して学んだことはなんですか?

夏川 : お金をもらうことの難しさを痛感させられました。アルバイトよりも稼げるお金が小さいのにアルバイトよりも稼ぐことが大変です。実際に自分たちの手でお金をつくっていかなければならないからです。でもそのぶんそのお金には責任感や思いがたくさんつまっているので、お金を使う時にこのお金は自分で稼いだのだと感じることでよりお金を稼ぐことの大変さやお金の大切さを実感できるようになりました。

山形 : 私もお金を稼ぐことの大変さが身につきました。自分たちで試行錯誤していかないと稼ぐことはできないので責任感や使命感がすごくあります。その分お客様にたいする感謝の気持ちが一層芽生えるしお客様の顔を全員覚えているくらいみなさまには感謝しています。



−今後の展望を教えてください

夏川 : 大学在学中はカフェの経営を通じて将来の夢である飲食店経営に繋げることをどんどん試していきたいと思っています。このカフェでたくさんのことを実践していきたいです。

山形 : 近い将来で言うと、生産者の気持ちがわかるようになりたいです。カフェを通じて提供者の気持ちがわかるようなり、食材にこだわるようになって生産者の大変さや苦労も少しずつわかるようになってきました。大きな夢としては生産に携わりたいので農園を経営できたらいいと思っています。その中でまたチャンスがあれば地域ごとのニーズに応えられるようなカフェを経営し展開していけたらと考えています。



−学生生活の中でやって良かったことと悪かったことはなんですか?

夏川 : 良かったこと

目標とする先輩を見つけてその先輩に近づけるようにイベントに参加するなどして努力してきました。

自分で自分のモチベーションを上げられたので良かったと思います。

          悪かったこと

留学生とは気配りしながら関わることが出来だけど

日本人学生との間では空気を読めない行動をしてしまうことが多く周りを敵にしてしまいました。

みんなを味方につけられるような行動をとるべきだったと思います。


山形 : 良かったこと

自分のやりたいことをやっている尊敬すべき先輩やかっこいいと思える社会人、尊敬できる友人に出会えたことが良かったと思います。

          悪かったこと

カフェやイベントを通じて経験を積むことは出来ましたが学校での勉強をもっとしておけばよかったと思っています。

学校だけでしか学べない知識や知恵をためることが出来ず

自分が思い描いていた大学4年生にはなれていないのでとても悔しい思いをしています。



やりたいことはとことんやってほしい!


−学生へのメッセージ

夏川 : やりたいと思ったことには突き進んで欲しい。自分の意思を発信し続けていれば必ず協力してくれる人が現れる。【夢を叶えるゾウ】を読んで欲しい。

山形 : 学生をさせてもらっているという意識を持って欲しい。これはお金を稼ぐ大変さを知ったことで改めて両親の大変さが分かり、より一層感謝の気持ちが芽生えたのがきっかけです。やりたいことはとことんやってほしい。やりたいことが見つかるまではとことんチャレンジしてほしい。