コラム No.1 マーケティング(1)

濱元 響一朗


こんばんは、濱元です。
コラムページでは、運営側の私たちが勉強したことや
高校生・大学生の役に立ちそうなことを発信していきたいと思います。

高校生には学部選択の手助け、

大学生には視野を広げるための学部外の勉強に役立てばなと思います。


まず第一回目はマーケティングについてです。
大学でマーケティングを学べる主な学部は、

経済学部・商学部・経営学部になると思います。

"「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を
創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。」"

- アメリカ・マーケティング協会-

"「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視点に立ち、顧客との相互理解を得ながら、
公正な競争を通じて行う市場創造のための総合活動である。」"

- 日本マーケティング協会 -

難しいので分かりやすく表現すると
マーケティングとは、モノ(商品やサービス)が売れる仕組みを作ることです。


今回はまず知っておきたい4つの用語について紹介したいと思います。


1) ベネフィット
    ベネフィットとは、便益や利益、恩恵を意味します。
    マーケティングではベネフィットは、顧客が製品やサービスを購買、
    使用することで得られる価値、成果、効用のことを意味します。
    企業で製品を販売する際、他企業との差別化をはかるために、
    自分たちが売ろうと考えている製品と他企業の製品とを比較し、
    どのような面が優れているのか定める必要があります。
  
     <三種類のベネフィット>
  ① 機能的ベネフィット
    機能的ベネフィットとは、製品やサービスの機能にもとづく価値を意味します。
    それは性能、原材料、安全性、サポート、付帯サービスなど、
    商品本来の機能によって得られる価値です。
     例)ドリルを買う人はドリルが欲しいのではなく、穴がほしいからドリルを買う etc.
  ② 情緒的ベネフィット
    情緒的ベネフィットとは、安心感や爽快感など、
   人間の感情に訴えるかける価値を意味します。
     例)携帯電話を持つことで安心感を手に入れる
  ③ 自己表現ベネフィット
    製品やサービスを所有、利用することによって実現される、
    何らかの自己表現に関わる価値を意味します。
    その価値には、デザイン、質感や触感、原産地、物語性、
    ブランドなどがあります。
    この価値は、社的評価とも関係します。
     例)フェラーリに乗ることで、裕福であることを主張する。
        
ベネフィットを考えるうえで大事なことは
お客様があなたの商品を買うのは、商品自体が欲しいのではありません。
商品がお客様にもたらす何か良いこと、それを買っているのです。

 2) 差別化と強み
       商品を売るためには当たり前のことですが、
       競合他社の商品との差別化を図る必要があります。
    差別化をはかるために一番簡単な方法は、商品の値段を下げることです。
    お客様が高い商品よりも安い商品を買うのは当たり前です。
    しかし、企業が値段を下げるためには企業側に体力が必要です。
    値段を下げても商売をやっていける資金が無ければ、
    お店の首をしめ、最悪の場合閉店もありえます。
 
     何を持って差別化をするのか。
    それは、会社の強みです!

    強みがないこともあります。
    その時は、
    ・探しましょう。無ければもう一度探しましょう。
     ・作りましょう。競合よりも努力に努力を重ねて作りましょう。
    どのような強みを作るかは戦略次第になります。
    どのようなコンセプトか、どのようなことを得意にしているのか、
    どのような価値を提供しているのか、などによって変わります。
    強みを考える時は、この3つの軸で考えるといいと思います。

   1)手軽軸:より近く、安く、便利

   2)商品軸:最新の技術の製品、最高のサービスを提供

   3)密着軸:お客様のことを知り、望み・わがままをかなえる

   この3つのどれかによって差別化をします。 

3) セグメンテーションとターゲティング
     セグメンテーションとは、お客様を分けることで、
     ターゲティングとは、その分けたお客様を選ぶ事です。
     市場を独占していればよいですが、
     競合が存在する場合はターゲットを絞る必要があるのです。
     まずターゲットを明確にする必要があります。
     男性か女性か、10代か60代か、会社員かフリーターかなど様々な項目で

     ターゲットを絞ります。
   セグメンテーションの本質は、ニーズが違うから分けることです。


   4) 4P

   具体的にどのように差別化して、どのようにお客様を絞るかという切り口です。    4Pは、
     Product(製品);売るもの・サービス
     Price(価額):値段・値段体系
     Promotion(販促):広告などを含めた広い意味での販売です
     (例)CM、カタログ、チラシetc.
     Place(流通):販路
       (例)ネット販売、量販店、自社ショップetc.

    マーケティングを勉強した人なら誰でも知っている4Pです。
    自社商品にどのようにして強みを出し、他社の商品と比較するか
    それを4Pで考えます。

 まとめると、

1)ベネフィット = お客様にとっての「価値」

2)差別化・強み = お客様に競合より高い「価値」を提供

3)セグメンテーション・ターゲット = 

           提供する「価値」を高く評価してくれるお客様を選ぶ

4)4P(製品、価格、広告、販路) = 競合と差別化し、「価値」を提供



今回はこのマーケティングの4つの言葉を紹介しましたが、
これからも様々なことをコラムに書いていきたいと思います。