イノベーター理論って？？

イノベーター理論とは、
1962年にスタンフォード大学の社会学者であるエヴェリット・ロジャースによって提唱され、
別名「普及学」とも言われる。
特定様式が流行する過程において、その社会を構成するメンバーを分類したものである。
とWikipediaに掲載されていましたが、分かりにくい。

簡単に説明すると、
イノベーター理論とは、新商品や新サービスを消費者が購入するまでの経過を、購入者のタイプごとに表したものです。

消費者が新商品や新サービスを購入するまでのタイプは大きく５つに分かれます。
イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードの５つです。

イノベーター

イノベーターは全体の2.5%という非常に少ないタイプですが、
イノベーターに分類される人たちは、新サービス、新商品の導入に最も積極的な層です。
Iphoneや最近流行りのAppleWatchなどの革新的なものが発売された時、
最も速くそれに手を出すような人たちのことを指します。

アーリーアダプター

イノベーターほどではありませんが、流行に敏感で、自ら情報収集を行って判断します。
そのため、商品のベネフィットを理解したうえで購入に踏み切ります。
そして全体の13.5%に当たる集団であり、何よりイノベーターと違い世間一般的な価値観と非常に近いので、
この層を上手く取り込めるかが商品を世間に浸透させることが出来るかどうかのカギになります。
そのため、マーケティングではこの層を上手く取り込んでいくことが最も重要とされています。
商品全体の動向を左右する影響力を持つことから、「オピニオンリーダー」とも呼ばれます。

アーリーマジョリティ

この層は、アーリーアダプター（オピニオンリーダー）からの影響を強く受けます。
新商品の導入には控えめで、決して自分から商品を試してみようとはしません。
しかし、アーリーアダプターの動向を見て、採用を検討するようになります。
この層は全体の34％を占めます。

レイトマジョリティ

こちらの層は新商品の導入にはかなり控えめです。
全体の大多数が使用しているのを確認してから、ようやく、という感じで”新商品”に手を出すタイプです。
別名、「フォロワーズ」と呼ばれ、全体の34%を占めます。

ラガード

こちらは最も保守的な層です。
周囲がどれだけ採用を決めようとも影響を受けず、必要ないと判断したものは何があっても導入しません。
この層に商品を買わせるのは無謀なので、間違ってもここは相手にするべきではない。
世の中の動きに関心は薄く、最後までなかなかイノベーションを受け入れない層です。
この層は全体の16%を占めます。

イノベーター理論についての簡単に説明をしましたが、いかがでしたでしょうか？

商品が世の中に浸透するまでには段階があります。
イノベーターが買い、アーリーアダプターが買い、その流れに乗りアーリーマジョリティが買い、
全体の流れを見てレイトマジョリティが買い、周囲のみんなが使うようになってラガードが買うという流れになります。
例）スマートフォン、AKB48 etc.

次回は、画像にもあるようにアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にある
キャズムというものを紹介したいと思います。

2015.06